2017年6月23日金曜日

デンマークでwwoofを体験する。

ちょうど昨年のこの季節、時間があったのでデンマークでwwoofを体験してみた。

wwoofそのものが初めての経験ということもあり、とても楽しく濃密な時間を過ごすことが出来た。

ちなみにwwoofとは、

“農作業を中心とした労働をすることによって、宿泊と食事がホスト側から提供される”

というもの。
いわゆる、農業ボランティアや援農のようなものである。

ホストと会うまでの簡単な流れ。

①wwoof Denmark のホームページから会員登録をする
まず、登録料が25EURほどかかるのでクレジットカードで支払う。
その後、自分のプロフィールなど必要事項を登録する。
プロフィールなどはなるべくしっかり登録しておいたほうが、ホスト側に親切だと思う。

②”HOST LIST”から、滞在してみたいホストを探す
地域や、作業内容(農作業以外の作業を求めているホストもある)などから、興味があるものを探す。
自分の場合は、農作業をしたかったことと、小さい島にしばらく住んでみたかったので、その希望に合うホストを探した。

③滞在希望のメッセージを送る
希望に合うホストが見つかったら、滞在希望のメッセージを送る。
返信に日数がかかったり、断られる場合もあるらしいので、スケジュールはゆとりをもって進めるほうがいい。
滞在が許可されれば、あとは細かいスケジュールなどをメッセージでやりとりして完了。
「何日の何時頃に○○駅に到着します」、「じゃや、その駅まで迎えに行くね。」みたいなやりとり。
ちなみに、質問などがあればこの段階までに確認しておくこと。
「wi-fi使えますか?」「食事はお肉も出ますか?」などなど。


こんな具合にやりとりして、いざ実際に会うという流れ。


僕が訪れたのは、小さな島に住む4人家族+犬2匹のホスト。
奥さんが農業をやられていて、僕は主にその作業の手伝いをすることに。

約三週間の滞在。
その間に、ベリーの収穫、にんにくの収穫、インゲンの収穫などの農作業に加えて、鶏小屋の掃除、植木の剪定などいろいろなことを体験させてもらった。

それらの作業を以下のようなスケジュールでやっていた。

一日のおおまかなスケジュール。
8:00〜 朝ご飯
9:00〜12:00 農作業
12:00〜13:00 昼ご飯
13:00〜15:00 農作業
15:00〜19:00 自由時間
19:00〜20:00 晩ご飯
20:00〜24:00 自由時間
24:00〜 睡眠

自由時間は、湖畔を散歩したり、昼寝したり、自転車を借りて散策したり、買い物に同行するなどしていた。

土日は基本、作業が休みである。
そのためホストファミリーがいろいろなところに遊びに連れてってくれた。
ヨットに乗せてくれたり、ライブイベントに行ったり、近所のレストランにディナーをしに出かけたりなど。
自分たちが住んでいる島の良さを全部知ってもらいたいという感じだった。

振り返るとあっと言う間のwwoof体験だった。
初めてのwwoof体験で比較することはできないが、僕にとって最高なホストファミリーだったことは間違いない。

もし、時間に少しゆとりがあれば是非デンマークでwwoofを体験していただきたい。
きっと素晴らしい出会いが待っていると思う。

最後に、wwoofを体験してみて良かった点のまとめ。

①食への意識が変わる
農作業、そして収穫したものを自分たちで食べる楽しさ、幸せを体験できた。
そんな体験を通して、食べ物への意識が少し変わった気がする。
今まで野菜がどのように出来るのかなど、あまり意識したことがなかった。
ご飯も忙しいと、牛丼チェーンなどで済ましてしまっていた。
そういう生活から、美味しいものを美味しくいただきたい、食の時間をもっと大切にしたいと感じるようになった。

②現地の”普通”な文化に触れられる
観光地をめぐるだけでは分かりにくい、その国の”普通”なものに触れられる。
家族のスキンシップ、家の中で調度品など、そんな日常を垣間みることができるのが楽しい。
旦那さんが何気なく使っているナイフがかっこいいとか、そんな発見もとてもおもしろい。

③自然と調和した生活が送れる
朝の自然な目覚め、
太陽のもとで体を動かして働く。
夕焼けの美しさに感動する。
など、自然のリズムに合わせた生活がとても心地いいものだと気付いた。

④お金に無頓着に。もちろん節約にも。
滞在中は全くと言っていいほど、お金がかからない。
そのため“お金”についてあまり考えなかった。
それだけでも、なんとなく頭がすっきりしたような気がする。
もちろんお金の節約にも。
旅行なら1週間はホテル泊で観光、残り1週間をwwoofで生活体験なんかもおもしろそう。


WWOOF DENMARKのホームページ