松浦弥太郎の本がたまに、ふと読みたくなる。
そういう時は、だいたい自分が何かしら焦ってたり、忙しかったり、人間関係でうまくいってなかったりしていることが多い。
彼のやわらかい文章を読むと、もっと自分を大切に、頑張ってみようという気持ちになるから不思議である。
先日、ひさしぶりに読んだのは「正直」というタイトルの本。
その中に"なんでもやってみて確かめる"という章がある。
"成功の反対は、失敗ではなく何もしないこと"という出だしではじまる。
僕は何かめんどくさくなった時に、この章をよく思い出す。
どうしても単調なことが続いたりすると、めりはりがなくなって惰性で行動・判断してしまうことが多い。そうすると、せっかく目の前に素敵なものが現れても、それに飛びつこうという意欲がなくなる時もある。
「これはこうなるんだろう。」のように、頭の中だけで判断してしまうことも。
それって非常にもったいないことである。
デンマークに住んで環境ががらっと変わったということもあるが、日々の生活自体がすごくわくわくするものになった。
でも内容としては、"スーパーマーケットにこんな食材売ってた。"とかたわいもないことである。
ただ、そこから"この食材はなんだろう、どうやって食べるのかな?"と調べて行くことが楽しくなった。
これは些細な例ではあるが、そうやって日々なにかしら疑問に思ったことや、もっと深く知りたいことにどこまで突っ込んでいけるかって非常に大切だと思う。
彼が言うように、"なんでもやってみて確かめる"という積み重ねは大きい経験になっていくだろう。
僕も余裕がなくなると、出来なくなってしまうこともあるが、いつまでもそういう気持ちを大切にしていきたい。
自分のペースを忘れがちな時に、彼の本は大切なことを思い出させてくれるから好きだ。