雑誌の内容に感化されて、どんどん欲しい洋服が見つかる。
ふと立ち寄った洋服屋に魅了されて、ダウンジャケットが欲しくなる…。
布団に入って、あくびしながらSNSを見ていたら、みんなが持っている(であろう)パラブーツが欲しくなってきた!!
などなど。
物欲を刺激する情報が、24時間襲ってくる。
我ながら、メディアや周りの環境にコントロールされすぎている自分にうんざりする。
それでも、この世には素敵な品物が溢れている。
欲しいものを全部好きに買えるだけの財力があれば問題ないのだが、もちろん現実はそうではない。
「これもいいな。次の給料でなに買おうかな。あれっ、この人がインスタグラムでアップしていたコート、イケてるな。」などと、寝ながら鼻くそほじって考えていると、時間があっという間に過ぎていた。
結局、何が欲しかったのかよく分からなくなっている。さまざまな魅力的な品物が雑誌に掲載されていたけど、あんまり覚えていない。
あぁ、時間を無駄にした。
人の持ち物や雑誌の世界をのぞいて、うらやましがっていただけの自分とはもうサヨウナラしたい、とセンチメンタルな気分に。
ということが、たまにある。
そんな自分と別れをつげるため、こんなことを試してみた。
■書きだす
書くものはなんでもいい。
今回はあとで見返せればとノートに書き出してみた。
ノートの左ページには、"今、欲しいもの"を書き出す。
次に、右ページには、"今、所有しているもの"を書き出す。
例えば、欲しい靴が何足かあるとする。
そしたら、左ページに欲しくなっている靴を全部書き出す。分かっていれば、値段も書くといい。
右ページには、今持っている靴を書く。
これで、ほぼ完成。
これだけでも、だいぶ頭の中がすっきりするはずである。
あとは、その書かれたノートを見て、「この欲しい靴は、今持っている靴と用途がかぶるな。」、「この靴の良さは、作りの丁寧さかな。」などと、メモを加えたり、矢印を加えたり好きにこねくり回せばいいかと。
これをやるメリットとして、もうひとつ。
それぞれの所有物の良さなども振り返ることが出来るので愛着が高まるし、自分がどんなものに惹かれるのかということも客観的に分かりやすくなる。
もし、物欲に頭の中を支配されそうになったら、是非試してみていただければと。
そうは言っても、一目惚れで買う楽しさも忘れられない。
まだまだ、物欲との葛藤は続きそうである。