2017年5月12日金曜日

お金に執着しすぎだと感じた時に読みたい本、"年収150万円で僕らは自由に生きていく"。

イケダハヤト著の"年収150万円で僕らは自由に生きていく"という本。
発売当初に本屋でたまたま目にとまって購入した。

当時の僕にとって、著者の考え方はとても極端なものに感じた。
酔っぱらった親戚のおじさんの話になんとなく耳を傾けつつも内容は素通り、そんな具合にこの本を読んだことを覚えている。

あれから5年ほど経ち、僕自身も日本を離れて海外で暮らすという経験もして、何かしら自分の考え方も変化したであろう。
そんなこともあり、ひさしぶりにこの本を読んでみた。

"お金という存在への執着を少し軽減してみる"
この本からの学びはここにあると思う。

日本を離れて感じたことだが、現在の日本には「お金」第一主義みたいなものがちょっとはびこりすぎているのではないのかと。
お金がないと欲しいものは買えない、いい暮らしは出来ない、など短絡的な考え方に陥ってしまう可能性が多い。
残業代がないと手取りの収入が減るからプライベートな時間を犠牲にして残業してしまう、というよく分からないことまで起こってしまう。

そういう思考の流れになってくると、どうしても「働く意義」のようなものがぶれてきてしまい、何のために働いているのだろう?と、悩んでしまうこともあるだろう。
かくいう自分もやはり社会人4年目くらいのときにそんな悩みをした経験がある。

お金のために働いているのではないか?
本当に自分がやりたいことはなんだったのか?

そういうシンプルな問いに直面した時に、息抜きにこの本を。

著者の経験を通して、実際にお金という利益関係とは違う面での生活の仕方や働き方などが具体例と共に書かれている。
お金という概念とは一度距離を置いて、思考するきっかけを与えてくれる。

注意点としては、実際に年収150万円で生活出来るのかという具体的な数字については書かれておらず、筆者の肌間隔に近いところで語られている。
そのため、どちらかというとマインド的なものをリセットしたいときに読むと良い本である。

「お金」というものに疲れた時にどうぞ。