堀江貴文氏の「多動力」がPrime Reading( Prime会員なら無料で読めるサービス)で提供されていたので読んでみた。
相変わらずの直球な言い方と主張は、凝り固まった思考にガツンと来る。
エナジードリンクにはまる若者のように、彼の潔いよい文体に虜になる読者が多いのにも納得できる。
もちろんエナジードリンクと同じように飲んだだけでは、一時の爽快感しか得られないの忘れないでほしい。
「最近、停滞してるかな。」「毎日、ワクワクしないな。マンネリ化だよ。」
そんな方がまず一歩目を踏み出すための刺激をもらうには、とてもオススメの本である。
この本の簡単な説明はこうだ。
ありとあらゆる「モノ」がインターネットにつながる中で、各産業の垣根がなくなってきている。そして、それに基づいて第1章から8章までのテーマごとに彼の考え方が述べられている。
そのような社会で活躍出来るのは、各業界を軽やかに越えて行く「越境者」である。
そして、その越境者に求められる力が「多動力」ということである。
ちなみに第一章のテーマは「1つの仕事をコツコツとやる時代は終わった」 だ。
分かりやすい考え方と、彼のスピーディーな言い回しも相まって、あっという間に読める。
読み終わったあとには、思考がコリ固まっていたことにきっと気付くだろう。
■とにかく進むのみ
第二章にこんなことが書かれている。
実に簡単なアドバイスだが、かなり心にささった。準備が足りないからと足踏みしていたらいつまでたっても満足いくものはできないのだ。やりたいと思ったら、今すぐやってしまおう。
自分を振り返っても、何か新しいことを始めようとするときに、二の足を踏んだり、考えて心配になり実行に移せなくなってしまうことがある。
他人には、「とりあえずやってみなよ。」と偉そうにアドバイスしておきながら、自分のことになると...。
ただ、このアドバイスのようにとりあえずでもいいからやり始めると、新たな展望が見えたり、意外と心配してたことが心配するようなことでもなかったなど気付くことが多い。
そして、あとはどんどんと突き進むというサイクルをつくり出しやすくなる。
この一歩を簡単に踏み出す人とそうでない人の差はとても大きいだろう。
■さぁ、やってみよう
本当にやりたいことは?
そして、どんどんやっていこうよ。
そんなことを改めて考えさせられた。
せっかくの人生だから、好きなことを。
って言うと、短絡的かもしれないが、今一度そんな気持ちを大切にしたいと感じた。
そして、この本を読んだら小さなことでもいいから何か始めることが重要だ。
それでなければ、この先もずっとエナジードリンクを飲み続けることになってしまうのではないか。